ご挨拶
学院長 本木 弘悌
学院祭にご来校いただき、誠にありがとうございます。10月から11月にかけて大学生は「早稲田祭」、大学卒業生は「稲門祭」、そして、学院生は「学院祭」と祭りが続きます。祭り好きのWasedaは、いつでも瞬間の輝きを楽しみます。皆様とこの輝きを共にお楽しみいただければと思います。
今年のテーマである「unLock」は、ご想像の通り扉を開くイメージから自分の限界を外すという意味がこめられています。ただ、そこで終わりません。さらに自分のなかに眠る可能性を解放し、未知の自分と出会うことへの期待もこめられています。是非、ご来校の皆様もご一緒に、学院生が「unLock」する瞬間を楽しんでいただけますと幸いです。
委員長 白水 朔太郎
今年度の執行部には、「学院祭は学院生のための祭である」と何度も伝えてきました。これは、「学院生が学院生らしく活躍する姿が最も格好良く、またそれを発揮する場は、来場者の方々にとっても何にも代えがたい素晴らしい空間になるだろう」と考えていたからです。実際、学院生ほど面白く、想像力豊かで、行動力に優れた人はなかなかいないでしょう。学院祭を通して一人ひとりの姿を知るたびに、そのクリエイティビティには驚かされ、同時に、彼らのために日本一の文化祭をつくり上げようと決意を新たにしてきました。
では、「日本一の文化祭」とはどんな祭なのでしょうか。答えのない問いなのかもしれません。ただ、学院祭に関わり始めて3年目にして、ようやくその私なりの概形を掴んできたように思います。学院祭において、ここ学院は、男子校というある種の閉じられた空間から、多くの方が訪れる活気溢れる空間へと変容します。普段ここに当たり前に存在している空気感が、そのまま外の世界へと開かれていきます。つまり学院祭とは、学院の日常を来場者にとっての非日常へと変換し、2つの世界を一連のシーケンスとして接続する、そんな場として機能するのではないでしょうか。
そして、その「学院の日常」をつくっているのは、ほかでもない学院生です。普段からこの場所で笑い、考え、何かをつくり、時には馬鹿なことに本気になる。その姿が学院祭という場で最大限に表へと現れることで、初めて学院の日常は、来場者の方々にとっての特別な非日常へと変わっていくのだと思います。だから私は、「学院祭は学院生のための祭である」と執行部に伝えてきました。
おかしな等号や正解が溢れる昨今の世界では、自分がただ楽しいと思うことに本気になり、それを実際にやってのけることは、案外難しいことなのかもしれません。そんな中、私たち学院生は、ただ楽しみます。誰かに求められたからでも、そこに正解があるからでもありません。むしろその逆なのかもしれません。自分たちが面白いと思ったものに本気で向き合い、自分たちの手で形にする。ひねくれず、真正面から。私たちが生み出すこの熱を、この愛を、そしてその姿を、ぜひ学院祭でご覧ください。これが、私たちのつくった学院祭です。
改めまして、本日は第76回学院祭にご来場いただき、誠にありがとうございます。学院生にとっての日常が、皆様にとって忘れられない非日常となる2日間。その中で、この場所に溢れるクリエイティビティを存分にご体感いただけましたら幸いです。最後になりましたが、本学院祭の開催にあたり、多大なるご尽力を賜りましたすべての皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。